入口で靴をぬぐのはなぜ?
靴を脱ぐ日本人。靴を脱がない欧米人。
これは玄関の設計を考える上で決定的なお互いの
相違をあらわにします。
日本の設計者にとって玄関の設計とは
「どのように靴を脱がせるか脱いだ靴をどこにしまうか」
など、想像以上に問題が山盛りの世界なのです。
靴を脱ぐことは
「気心を許しあえること」
だと思います。
ホテルのホールで行うパーティーと
旅館で行う大宴会とでは
靴を脱いでる旅館のほうが一歩踏み込んだ
間柄になれそうな気がします!
玄関とは一緒に住む方々を親密にすることができる
装置なのかもしれませんね。
玄関を設計する際は
靴を脱ぐことの意味を理解したうえで
それをどのようなカタチに落ち着かせるか
考えなければなりません。
良いことがあった時
悲しいことがあった時
嫌なことがあった時
どんな時でもどんな自分でも迎えてくれる
家族が待つ家の入り口なので
ドアの向きや種類、たたきの形
下駄箱の位置やサイズなど
1つ1つをこだわってみるのも
新たなライフスタイルが
創れるかもしれないですね。